曲がり角の惑い言

曲がり角ランデブーの人で、演劇を創ったり、あれこれする。

公演を終えて

セミナーズ2013オムニバス公演『Starting block』終演致しました。
ご来場いただきました皆様、気に掛けていただいた皆様、
誠にありがとうございました。
 
全く異なる4作品から何かを感じ取って、
そこで楽しんでいただけたら幸いです。
 
制作としても携わっていましたが、
手際の悪さのせいでご迷惑をおかけしたこともあったかと思います
本当に申し訳ありませんでした。
 
この公演は、昨年度、2013年度の戯曲セミナー(日本劇作家協会主催)の
受講生として知り合った者同士の中で有志4名で集まって行ったものです。
 
最初に音頭を取っていただき、それに乗らせていただいた形での参加でした。
 
演劇の公演はそんなに簡単じゃないと色々言われました。
もちろんそんなに簡単だとは思ってませんでした。
ただ誰にでも初めてがあるので、「いつやるの、今でしょ!」は
昨年の流行語ですが、
やるならもうやるしかないと。

戯曲は上演されるためにあるもの、
読み物としての側面は否定しないけれど、
やはり舞台に乗って俳優の体でもって
表現されるものが戯曲でしょう、と思ってやりはじめました。

各個人がキャストを探してくるというので、
これには四苦八苦。
今回のキャスティングは偶然の賜物です。
そのおかげで貴重な宝に出会えました。

戯曲の方もセミナー同期で自主的なリーディング会を催して
そこにブラッシュアップのため、出品したのは良いものの、
散々でした。
「よくわからないうちに終わった」という以外の意見がない。
ああそうか、他にも言いたいことが散らばっているとか、
とにかく好意的なものは皆無。
お先真っ暗とはこういうことさ。

そのときの5人芝居からキャスティングの兼ね合いで
3人、そして最終的に2人芝居となった。

稽古場も自分で全部やらなきゃだから、
都内の公民館とかを取るのに登録して
安めで良いところを押さえて。

そうこうしているうちに時間は経つが、
我々、各チームの代表での話し合いは一向に出来ず、
FBのメッセンジャー頼み。

公演全体については急遽付いてくれた音響さん、
舞台監督さん、千秋楽にバラシの応援に来ていただいた皆さん、
小屋主さんの助力あってこそ。

うちのチームについては、幸運にも
キャストに恵まれたので、何とかなりました。
手応えとしても、全体を通してキャストがよくやってくれたので、
想像した以上に良いものになったと思います。
 
今回の作品が成立し、お客様も良い形で観て頂けたのは俳優の力です。
 
寺坂光恵さんは、こりっちという演劇サイトの掲示板で
出演者募集して応募してきてくれました。
元々は映像系での活動が多い上、ある条件に見合った中で
うちの公演を選んでくれました。
 
林海里くんは、セミナー同期の方の大学のサークルの後輩で
その方に紹介していただきました。

こうやって初めて自分でやってみて色々気づかされました。
 
これは俺がやることじゃないのかもしれないぞ、と。
 
稽古の途中の話ですが、
戯曲の世界観もロクに説明できない。
突っ込まれてもちゃんと答えられない。
稽古場の雰囲気も作れない・・・。
 
こんなので劇作家が、演出家が務まるのか。
正直、難しいと思いました。
それで、もう演劇、いいかなって思ったり。

皆さんから辞めないでと言っていただけたことは嬉しいですが、
正直な話、俺のことよりまだ他に戯曲を発表できていない
多くのセミナー同期がいるんです。
簡単ではないのは重々承知してますが、
もっとやってみてくださいって思いました。
必ずしも上演をしなきゃいけないっていうわけではないですが、
俺は誰かの代わりにやっているわけではないんですよね。
 
あと良いんだから辞めないでっていうのも、
では悪かったらそこで辞めるのかって考えたりします。
天邪鬼なんです。

悪いから辞めるだと絶対に何かが残ります。
潮時って本来の意味は一番良いときのことです。


まぁそんなことを考えたりしながら、今は生きてます。
ネガティブですがね、やや。

まぁそれでも今日、久々に再会したある俳優さんから
ハッパをかけられてしまい、どうすべきかを考えてます。

どうしたものか。